相部屋最後の夜 試験期間中、天気はコロコロ変わったと思う。窓から陽が差して青空と周辺の雪景色が眩しく見えたかと思ったら、景色が吹雪に隠されたり、どんよりと灰色の雲が空を覆ったり。これもまた、別世界に来たような錯覚に役立っていたのかも知れない。 明日で試験が終われば、皆が散り散りなってしまう。名残惜しさに駆られたのは私だけでは無かったようで、ここに皆が集った証に寄せ書きを残そうという話になった。私ともう一人が色マジックのセットと人数分の画用紙とを買いに商店街に出かけた。他にジュースやお菓子を買い出しに行く者もいた。 ※ この記事は、下の記事の続きです。 相部屋最後の夜 入試を終えて 一度は解散し…