プロローグ かつて、この地球には、ひとつの偉大な文明が存在した。遥かなる昔、 天と地を繋ぐかのごとく栄えたその国の名はアトランティス。壮麗な都市は海に囲まれ、黄金とクリスタルで輝く神殿がそびえ立ち、空には浮遊する都市が漂い、星々の光が夜空を照らしていた。人々は高度な科学技術を手にし惑星間の移動すらも可能とした。無限のエネルギー源を生み出し、肉体の死をも克服する術を編み出していた。しかし、その栄華の影には、深い闇が広がっていた。 アトランティスを統べる王家の力は絶対であり、支配者である女王オルガは千年を超えてその地位に君臨していた。彼女の弟アシュモダイは、生まれながらにして不完全な肉体を持ち、科…