日本の歴史学者。日本大学文理学部教授。専門は日本近現代史。
東京都出身。1986年東京大学文学部国史学科卒業、1992年同大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)。横浜市立大学国際文化学部(のち国際総合科学部)講師、助教授、準教授を経て現職。
古川隆久氏の建国神話の社会史-虚偽と史実の境界を読んだ。建国神話とは日本書紀の巻第二神代下にある、天照大神が孫の瓊瓊杵尊を葦原の中つ国に降させ、その後その子孫の彦火火出見が即位して、神武天皇になったという伝説である。そして、その中に「一書に曰く」という但し書きの後に、「天壌無窮」という言葉がある。「天壌無窮」とは「天と地が限りなく続く」という意味で、それ故に、天照大神の詔は「天壌無窮の神勅」表現されたようだ。もちろんこれは伝説であり、神話なのだが、明治以降から戦前の昭和前期に至る過程で、あたかも歴史的事実であると小学校などで教えられていた時代もあった。本書では、そのことが日本にどのような影響を…
クリスマスですね。(圧) 今日について調べたり知ってたりしたことを書く記事です。 目次 今日は何の日? 【SNSやってます】 ◆再生リスト(YouTube) ◆LINE LIVEチャンネル ◆Twitter このテーマと一緒に検索されてるキーワード一覧 【クリスマス】 【イエス・キリスト】 【太陽信仰】 【ミトラ教】 【コンスタンティヌス1世】 【台湾】 【ムハンマド・アリー・ジンナー】 【終い天神】 【納め天神】 【天満宮】 【スケート】 【函館】 【トーマス・ライト・ブラキストン】 【大正天皇】 12月25日 今日は何の日? wikipediaによると、 クリスマス(世界) イエス・キリス…
Index------------------------------------------------------1)【記事】コロナとオリンピックは共存できるのか!?2)【本日の一行情報】3)【深夜の誌人語録】----------------------------------------2020.11.20 Shuppanjin1)【記事】コロナとオリンピックは共存できるのか!?「日刊ゲンダイDIGITAL」は11月18日付で「“開催ありき”のIOCバッハ会長訪日 海外メディアが酷評」を掲載している。《辛辣なのは、仏紙ル・モンドだ。電子版(17日)で、五輪開催について〈日本国民は依然とし…
今日の朝日に学術会議任命否認の事で抗議した近代日本近代史専門の古川隆久日大教授のインタビューが載っていた。 ーーー 「政府が政策を決める際、専門家を集めた審議会をつくり、答申を得るというやり方がよく行われています。委員は往々にして、政府の方針に強く反対しない人たちが選ばれ、異論はあまり出ません。しかし学術会議は、政府から独立して選ばれた、広範囲にわたる多様な専門家集団です。まさに俯瞰(ふかん)的、総合的な観点から政府や社会に提言していく。政府お手盛りの審議会にはできない、セカンドオピニオンを示すのです。政府の意を忖度(そんたく)するようになってしまえば、存在意義がありません。その結果、政府が間…
日本学術会議の任命拒否問題について、歴史学者の古川隆久氏が朝日新聞のインタヴューに答えている。古川氏は、今回の任命拒否に対し、その撤回を求めるネット署名を呼びかけた方。ここで氏が例示した戦前の「滝川事件」や「帝大騒動」と今回の問題の類比もさることながら、「国のため」は「ときの政権のため」とは意味がちがうという指摘は重要だと感じた。 以下、朝日新聞デジタル11月19日付記事より部分引用する。(聞き手:桜井泉記者)人事で学問介入、軍国主義下でも 歴史家が見た任命拒否:朝日新聞デジタル<前略> ――社会における学者の役割とはどういうものだと考えますか。 「私がいつも学生に教えるのは、『物事を疑ってか…
学問・思想・言論などの自由など「まったく尊重せずただ排撃する」だけの,21世紀における自民党と公明党の「野合政権」,この単なる極右・反動的な菅政権は「美しい国」日本における政治的な寛容,その精神的な特性を破壊してきた ましてや,彼らはもともと,民衆(庶民)を指導する力量からしてわずかも備えていなかった,単なる「自民党極右・反動」の『政治屋集団』が「烏合の衆(モッブ)」となったかのようにして,ひたすら自国の民主主義を損壊してきた,それが,2010年代の安倍晋三政権の一大特徴であった,この史実は忘れられない記憶である コロナ禍にまともに対応できていない現状のなかで,東京オリンピックを開催することが…
(帝大騒動は)第1次近衛文麿内閣で、途中から文部大臣になった陸軍大将の荒木貞夫(注)が、帝国大学の総長や教授の人事に介入した事件です。 「大日本帝国憲法には、天皇の権限として文武官を任免することが規定されています。 荒木は、『教授は官吏たることを自覚せよ』と主張し、天皇大権を持ち出して政府による人事介入を正当化しました」 古川隆久 日本大学教授 注 1933年10月には外国人記者団との記者会見において、「竹槍三百万本あれば列強恐るるに足らず」と口にして座を呆然とさせた。 * 「学術会議は自主的に会員を選び、首相が形式的に任命してきました。 ところが菅首相は、任命権を振りかざして介入してきた。学…
以下、朝日新聞デジタル版(2020/10/13 19:04)から。 日本学術会議が推薦した会員候補6人が任命されなかった問題で、歴史学者らが13日、菅義偉首相に任命拒否の撤回を求める約14万人分のネット署名を内閣府に提出した。「悪例を残す大変な問題。前例のない、学問の自由と独立に対する侵害だ」と訴えている。 署名は、鈴木淳・東京大教授と古川隆久・日本大教授(ともに日本近代史)が呼びかけて3日にネット上で開始。学者、研究者ら20人以上が賛同人となり、12日正午までに、14万3691筆を集めた。戦前・戦中の言論弾圧を挙げ、「今回の事態を座視できない」と強調。政権に批判的な学問的見解が国家のためにな…
皆様おはようございます。 私は還暦を前に、通信制大学で歴史学を学んでいます。 3年生に編入して、ちょうど丸2年たちました。 卒業のメドはまだ全く立っていません😓 大学は10月から後期に入りました。 今年の前期は、コロナ禍のため、大学は全く通学できず、夏にまとめてオンラインでの授業がありました。 8~9月にかけて4つの授業をとりました。 その授業の課題に追われて、夏は終わりました。 思えば、前期メディア授業での英語のレポートを7月初旬に提出し(合格しました!)、その後夏期オンライン授業で、国文学や考古学、合間に東洋史のレポートなどを書き上げ、好きな日本史に関してレポートを作成する機会がありません…
戦中の映画といえば、「プロパガンダ」のイメージがあるだろう。プロパガンダといわれる映画には、映画史に多大な影響を与えた『戦艦ポチョムキン』(セルゲイ・エイゼンシュテイン監督、露、1925年)や『カサブランカ』(マイケル・カーティス監督、米、1942年)も含まれるといわれていて、娯楽性の有無は関係なく定義はあいまいだ。表現と思想の問題は常にそのバランスが問われており、非常に難しい。 しかしながら、考えてみれば、戦中下で映画がどのような存在で、どのように見られていたのかについて、よく知らないと思った。本記事では、日中・太平洋戦争期の日本をとり上げて、映画が当時の人々にとってどのようなもので人々の思…
皆様、こんばんは。 1か月のご無沙汰です。 今年の夏は自宅にこもって勉強の日々です。 コロナ禍の影響で大学でのスクーリングがほぼほぼ中止になり、オンラインで授業を受けています。 その授業の影響もあり、本を読みまくっています。 今日はその本を紹介させていただきます。 ちょうど今週のお題「読書感想文」だし。 目次 川端康成の本 『伊豆の踊子』 『掌の小説』 『古都』 『眠れないほどおもしろいやばい文豪』 歴史学を知るための本 『建国神話の社会史』 『歴史学の思考法』 介護に関する本『まいにちが、あっけらかん』 自己啓発のための本『小さな習慣』 読まなければならない本 川端康成の本 8月に入ってすぐ…
読書に関して、最近の特筆すべきことは「ヨコ勉」です。 * 横書きの本は私にとって難しい本が多く、そういった本を「わかっても、わからなくても」どんどんページをめくっていく読み方のことを「ヨコ勉」と称しています。 * 例えば横書きで書かれた会計の本などは、もう最初から取っかかりにくいのです。 * 「勉強しなければ」の気持ちから本は買ったものの、そのまま書棚に置いたままになっていることが多いわけです。 * 分厚く難しい本など、見ただけで嫌になってしまいます。 * でも、そういった本を3,4冊机の上にドンと置き、片っ端からページをめくっていくのです。 * 理解できなくてもいいとなれば、気が楽じゃありま…
コロナの間は、やはり本がよく読めたのです。 * コインパーキングの集金・清掃がメインの仕事なので、会社を休業することなく、普段通りに開けていました。 * 仕事も読書もいつものように行い、人と接することが少なくなった分、家での知的作業に集中できました。 * パーティーや会食の予定が10ほどなくなり、外出する機会が減ったのが、一番大きな変化でした。 * 私には大きく分けて、机に向かって読む本と、リクライニングチェアに座って読む本との、2種類があります。 * 前者は左から読んでいく横書きの本が多く、語学や会計の本が中心です。 * 後者は右から読む縦書きの本で、経済、経営、歴史、投資、不動産、宗教、自…
コリラックマに対して話しかける感じで。 古川隆久『皇紀・万博・オリンピック』吉川弘文館、2020
(※画像はイメージです) シリーズ 「超國家機関ヤタガラス」はなぜ怖ろしいのか? ・第九回目「第拾壱話の問題点と、最終話のリプレイ」 はじめに 今回のテーマと前回のおさらい 第拾壱話「宇宙への挑戦」のあらすじ ゴウトの正体 第拾壱話の問題点 第拾弐話開始直後の展開 ラストダンジョン「アカラナ回廊」に向かう アカラナ回廊・1930エリア 1940エリア~1950エリア(1) 1950エリア(2) 1960エリア 1970エリア 1960エリア(2) 1980エリア 1990エリア~2000エリア 2020エリア 2030エリア 2040エリア~2020エリア(2)~2000エリア(2) 2010…