No.6は私の人生の1ページである。 普段は意識することはないけれど、タイトルを耳にすればたちまち、No.6の世界とそれを読んで感じたことがありありと浮かび上がり、今でも、私の心の芯となる部分にしっかりととどまっていることを思い出す。 そんな思い入れの作品のミュージカル化である。 思いが強すぎるが故、さらに主演の俳優さんに対して話題性のある若手という印象を抱いていたため、舞台自体へはかなり複雑な思いを抱きならがら、久しぶりの銀河劇場(最近は大井競馬場が多いですからね)の初日公演へ向かったわけである。 結論をいうと、とてもよかった。 今年の観劇体験の中で間違いなくいちばんだったといえる作品であっ…