小さい頃、大きな怪我(いや、そんなでもないか。入院したわけでもないし)をしたことが1回だけある。小学校1年生だった。銭湯に1人で行った時の帰り道のことだ。行き帰りの時には狭い車道を渡らなければいけない。いつものようにそこを渡ろうとしたときにちょうど車がやって来た。僕は車が通り過ぎるのを待った。しかし、向こうの車もストップしたまんまだった。 どうしようか、と思ったがとどまり続けた。車も停まったままだ。しようがない、渡るかと思って渡ったところ、運悪く運転手も僕が渡らないと判断して車を動かした。そして僕の右足首の上を車の前輪が通り過ぎた。ここから先のことは覚えていない。ギャーギャー泣き叫んだことだけ…