小説家・石田衣良の造語。
「君たちは国のために何ができるのか、と主張するエンタメ」「愛国心をくすぐる作品」などを言う。
石田によると「2013年前後に増えて」おり、たとえば山田宗樹「百年法」などの本が「右傾エンタメのパターンを踏んでいて残念」という。
また「読者の心のあり方がゆったりと右傾化している」ことも背景にあると石田はしている。
自衛隊を舞台にしたラブコメなどもこの範疇に入り、記事中では「愛国エンタメ」とも呼ばれている。
詳細は2013年6月の朝日新聞に詳しい。
http://www.asahi.com/national/update/0617/TKY201306170494.html
【引用】
読者の右傾化?不満の表れ?「愛国エンタメ小説」が人気「近頃、エンターテインメント小説に、愛国心をくすぐる作品が目立つ」・・・「右傾エンタメ」とは石田さんの造語。「君たちは国のために何ができるのか、と主張するエンタメが増えているような気がします」・・・「・・・読者の心のあり方がゆったりと右傾化しているのでは」。・・・現代の日本の自衛隊をラブコメで描く作品も人気だ。
一方で、石田に、作品が「右傾エンタメ」であると名指しされた作家・百田尚樹は自身のtwitterで、2013年6月18日から数日にわたり反論を行った。
【一部抜粋】
https://twitter.com/hyakutanaoki百田尚樹 @hyakutanaoki 6月18日
とうとう朝日新聞がネガティブキャンペーンをやりだしたか。『永遠の0』や『海賊とよばれた男』が右傾化小説と言いたくてたまらないらしい。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130618-00000002-asahik-soci …
百田尚樹 @hyakutanaoki 6月18日
朝日新聞が僕の『永遠の0』や『海賊とよばれた男』や有川浩さんの『空飛ぶ広報室』に「右傾化小説」というレッテルを貼るのは、ある意味、朝日らしいと言えるが、その朝日にケツかかれて、「右傾エンタメ」とかいうジャンル分けの発言して悦に入ってる小説家がいるのが呆れる。