幕末から明治維新。 よく日本人は江戸城無血開城で平和的だと自慢する向きがありますが事実はそんな生易しいものではないのですよねえ。 ネタバレします。 安政六年の秋から冬にかけて大獄の嵐が吹きすさんだ。 頼三樹三郎、鵜飼吉左衛門、吉田松陰は斬首。水戸藩家老安島帯刀切腹。徳川斉昭永蟄居。越前藩主松平慶永隠居謹慎。 福井藩士橋本佐内、斬首。 さて良庵は善福寺のおせきを訪ね万二郎の無事を伝え、おせきが万二郎に好意を持っていることを確信する。 しかしここで(あの暗殺された)多磨屋の若旦那成吉というのが登場する。 この男化粧しているのか赤い唇(?といっていいのだろうが?)のなよなよした風情なのだが物凄い女た…