NHKのTV番組「百分で名著」で谷崎潤一郎の作品が取り上げていて、その 作品を島田雅彦さんが解説しているのを見て、「吉野葛」を読まなくてはと 思ったのは、ずいぶんと前のことでした。 TV番組のほうは、「吉野葛」の回だけを録画して、これを何回か見ること になりです。一回分の放送は25分でありますから、25分でこの作品がわかれ ば、そんな楽なことはなしです。 そんなことで、この番組のコメント参考に「吉野葛」を読みすすめることと しました。番組では島田さんが短い作品といっているのですが、短いといって も、簡単にすいすいとページをかせぐことは出来ずで、いったいどのくらいの 時間手にしていたのでしょう。…