ひえ~、こんな本もあるのか、と思わず手に取り、借りて帰った本。ベートーヴェンからショスタコーヴィチに至る百余年のあいだに活躍した作曲家の作品をケチョンケチョンにくさした評論の抜粋集であります。 さっそく、リヒアルト・シュトラウス曲の批評文を読む。駄目男は「ティル・オイレンシュピーゲルの悪戯」は「いちびり」の発想で作曲したのではないかとシツレイなことを感想分で書いたことがありますが、100年前の批評家はどう評したか。(青色文字が批評文) 音楽上のユーモアはだいたい退屈なものだが、シュトラウスのユーモアは私がかつて退屈したことのあるもののうちでも、最も退屈なものだったというしかない。はっきり言って…