Nosferatu, eine Symphonie des Grauens
1922年のドイツ映画。『吸血鬼ノスフェラトゥ』の邦題のソフトも出ているが、画質も劣悪な不完全版であるため要注意。
原作はブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』だが版権を得ていなかったため、題名を『ノスフェラートゥ』とした。
監督はF・W・ムルナウ。
撮影はフリッツ・アルノ・ヴァーグナー。
主演はマックス・シュレック、アレクサンダー・グラナハ、グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム、グレタ・シュレーダー。
ドイツ表現主義映画の古典。またホラー映画の古典として知られる。
2007年に紀伊國屋書店から発売された『吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲』クリティカル・エディションDVDは、2005年から2006年にかけ、ムルナウ研究の世界的権威ルシアノ・ベリアトゥアが復元した最新復元版。
シネマテーク・フランセーズ所蔵の1922年版フランス語字幕付き染色プリントをもとに、チェコへの輸出用プリントから作成された1939年のプリント(ベルリン/コブレンツのブンデスアルヒーフ=フィルムアルヒーフ所蔵)と、『深夜12時』として1930年代に公開されたプリント(シネマテーク・フランセーズ所蔵)とを用い、欠落箇所を補った。
また、中間字幕はオリジナルのドイツ語で、欠落箇所もオリジナルの字体で復元。
ハンス・エルトマン作曲のオリジナル・スコアも収録(ベルント・ヘラー指揮/ザールブリュッケン放送交響楽団)。
1978年にヴェルナー・ヘルツォークによるリメイク『ノスフェラトゥ』が作られた。
吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲 (F.W.ムルナウ コレクション/クリティカル・エディション) [DVD]