3月14日、観世能楽堂へ、「能を知る会 東京公演」を観に行って来ました。-講演「盛者必衰 会者定離」葛西聖司さん。大原御幸の登場人物の相互関係を丁寧に説明してくださり、大半の登場人物に固有名詞がついている事にナットクです。-「清水座頭」座頭が萬斎さん、瞽女が太一郎くん、後見が中村くん。萬斎さんは、紫紺色の編綴、練色地に黒&枇杷色の格子の厚板、金&ブルーグレーの墨流しの地文の角帽子、同色の緞子の腰帯。-萬斎さんが盲目の役をなさると、手が特別に魅力的に見えます。視覚が閉ざされている分、手が雄弁になるためでしょうか。瞽女にお酒を注ぐために手探りで膝行していく時も、手が相手の扇に行き当たる場面が印象的…