判決を受け、記者会見する田辺市の西貴弘総務部長(左端)ら=和歌山県田辺市で2024年6月21日午後3時38分、大澤孝二撮影 「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、6年前に急死した和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(当時77歳)が全財産を市に寄付するとした「遺言書」について、有効だと判断した21日の和歌山地裁判決。記者会見した市の担当者は、「判決が出るまで長かった。遺言書は有効であると信じてきた。改めてほっとしている」と胸をなでおろした。 野崎さんは2018年5月に急性覚醒剤中毒で死亡。その後、「個人の全財産を田辺市にキフする」などと記された書面を関係者が保管していたことが判明。市は19年9月に受け…