本日は城郭の史跡指定のための調査委員会の会議で、美作国境の町へお出かけ。帰りは前日から山城の縄張り図を作成されていた方の車に同乗させてもらったが、行きは公共交通2時間半の道のり。ちょうどタイミングよく目的の駅に着く直前で読了した電車読書の備忘。和歌文学研究のトップランナーだけあって、百人一首の編者とされていた藤原定家のものでないことおよびその特徴を、その原型らしい定家が宇都宮蓮生に与えた百人秀歌と比較しながら論証していく過程は、あとがきで「ミステリ」と自認するだけの鮮やかさ。明月記の理解も含めて大変勉強になった。定家にとってはあくまで相手に即したアンソロジーであるとし、その順序を改変することで…