量子力学。これほどわかりにくい学問は珍しいですね。定義しろと言われても、うまく話すことができません。コリン・ブルースの著書「量子力学の解釈問題」の訳者である和田純夫さんは、同書の訳者まえがきで、以下のように述べています。 量子論(量子力学)は1920年代に構築されて以来、物理の基本法則として大きな成功を収めてきた。先端技術の基本にもなっている。しかしその使い方はわかっても、量子論が何を意味しているのか、コンセンサスができていないという状況が続いている。(5ページ) つまり、量子力学は実用されているものの、はっきりとはわかっていないということなのでしょう。