コロナ禍で急拡大した中食需要の中、冷めても味が落ちにくく、自宅での調理は油を使って汚れるとの事で敬遠されがちな唐揚げだが、手軽な持ち帰り総菜やおやつとして人気を集めた。 供給側でも、少ない店舗面積など初期投資が低く、オペレーションが容易でアルバイトでも対応でき、原料も安価な鶏肉であることから、新たな飲食ビジネスとして唐揚げに注目する企業が増えて、ここ3年で爆発的に店舗が増加した。 その一方で、急激な出店が続いたことで競争が激化し、市場は徐々にレッドオーシャン化が進んでいる。コロナが収束し、外出制限が緩和されたことで持ち帰り需要も一服感が出てきたほか、円安などもあり輸入鶏肉や食用油など原材料価格…