ブッダは深遠だが明快でシンプルで矛盾のない教えを説いた。 滅後に、弟子や信者が読み物として面白いが矛盾だらけの物語を仏説として宣伝普及させた。 大乗とは何ぞや。文学に簒奪された仏教だ。文学作品としては見事な出来だが、一時の慰みで、あんな読みもんでほんとに救われるわけない。 東福寺公開講座 『仏教講座』第7回「支那仏教史Ⅱ」 ブッダは「筏のたとえ」を示して、彼岸に至ればわたしの教えも捨てよと説いた。 三乗十二分教は、不浄を拭う故紙なり(臨済) は、なお大乗の内部改革者の妥協の言で「筏のたとえ」の劣化版だ。冒頭如是我聞の自己正当化から始まる大乗経典の大半は端的に不浄故紙で、ほとんどブッダの教えの記…