笠間書院の「コレクション日本歌人選」から。小休止していた詩歌を読む読書会が復活した。年内は休み、年明けにはまた開催予定のようで、この貴重な場が存続することになってうれしい。主宰の神保さんには感謝しかない。 僕が詩歌は好きだが、ある程度わかって好きなのは、近代詩、現代詩、俳句という順番で、古典和歌や漢詩、外国詩などは疎いし、苦手意識もある。この読書会では、すべてのジャンルから課題図書が選定されるから、自分の視野や好みをこえて詩歌全般について理解を深める機会となっている。 源氏物語には800首近くの和歌が収録されているようだが、本書は各巻から一首ずつ選んだ54首を解説している。通読すれば、源氏物語…