東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリである、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とスメタナの「モルダウ」の4手ピアノ版を収録したアルバムをご紹介します。 今回収録された2曲は、それぞれ作曲者によって4手ピアノ版へと編曲されています。通常ピアノ版へと編曲されるのは、その作品を聴いてほしいがために、簡便に演奏できるようという意思により実現されます。ドヴォルザークとスメタナの二人の編曲を、「聴いてほしい」という視点から見てみようと思います。 まず、ドヴォルザーク。交響曲第9番「新世界より」と言えば、ドヴォルザークの交響曲の集大成と言える作品です。そして私の見立ては、アメリカ国民…