今年の国会議員選挙では、多くの国で「少数与党化」が起きた。以前からそうだったドイツでも、今年そうなったフランスでも内閣は崩壊している。アジアの三ヵ国(日韓台)も少数与党、その中でも韓国に今回激震が走った。 ユン大統領が戒厳令を発布して国会の抵抗勢力を排除しようとして失敗、6時間で戒厳令を撤回して内乱罪などに問われることになった。最大野党のイ代表はすでに複数の起訴を受けていて、公民権停止の判決も出ている(*1)。もうひとつの野党チョ代表も、有罪判決が確定して今にも収監されそうな立場。政争ではなく司法闘争になってしまった。 ユン大統領の今後も明るくはないし、韓国そのものがどこに行くのか全く予断を許…