小茂田濱神社 対馬下島の中心地厳原から西に向かう県道44号線が、西海岸を北上する県道24号線にぶつかる小茂田の海岸沿いに、小茂田濱神社が鎮座している。元寇(文永の役)の際に、元・高麗連合軍が上陸した地にあたる。 「元寇奮戦図」 神社近くに「元寇奮戦図」が掲げられている。文永11年(1274)10月5日午後対馬の西の海は蒙古の軍船に覆われた。元軍2万、高麗軍1万、船は900艘ともいわれる。対馬の地頭で守護少弐景資の代官でもある宗助国(資国)は、80余騎を率いて岩山の夜道を佐須浦へ向かった。翌朝、上陸した蒙古軍と激しい戦いとなったが、宗助国をはじめ、子の右馬次郎、養子の弥次郎ほか全員が戦死した。蒙…