このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。「日本」という国はなくなり、その代わりに極東の果てに大ウソで塗り固めた虚飾のネオンが灯る無機質で空虚な孤島がポカリと浮かぶことになるのだろうか。 人々は昔から今まで様々な角度から国家の衰亡を論じてきた。 ローマ共和制国家、マヤ都市国家、ビザンティン帝国、ソビエト共産国家など輝かしき繁栄を歴史に刻んだ国が何ゆえに衰退していったのか、幾多の論考にあたり浅学菲才を恥じることなく共通項を集約してみた。 結果、国家衰退の原因は繁栄に驕った権力が選択した「権威主義と専制に依拠した収奪的な政治手法」と「略奪的な高賦課税と指令型…