量子力学においてもニュートン力学と同様時間反転不変性が成り立つ。古典力学ではニュートンの運動方程式が時間について2階なのでt-->-tの変換に対して不変である。これは次のことを意味する: A) r(t)が解(自然界に実現する)なら、r_{rev}(t)=r(-t)も解であり、自然界 で実現される。 古典力学ではさらに次の事実が成り立っている: B) 初期条件r_i=r(0)、v_i=v(0)の 解がr(t)であるとする。その解の時刻Tでの 位置r(T)と反転した速度v(-T)を初期条件とするニュートンの方程式の解の 時刻Tでの解は初期の位置r_iおよび初期速度を反転させたものである。 要するに…