しみじみと雨の降る土曜日。濡れた草木のちょっと甘い香りが空中に充満しています。3年越しのプロジェクトが終了したので、この間に溜まった紙類を始末しました。花鳥社から『長門本平家物語の新研究』が出たからです。ソフトカバー、全248頁、小型なのは文献調査の際に携行できるようにしたためです。装幀は版元任せでしたが、書名の金文字が効いて、瀟洒な表紙に仕上がりました。 https://kachosha.com 当初の企画ではもうちょっと暢気に、次世代への伝言を遺すくらいの心算でしたが、機が熟していたというのか、どんどん新情報が顕れて編者を追い越し、先鋭的な専門書になりました。でも、初めて長門本研究に入ろう…