いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 筆者が鉄道職員時代、「この問題を解決できれば、社長賞ものだ」と言われていたことがあります。本社技術部に集う優秀な技術者たちをもってしても、長年解決できない「難問」の一つとして、超低床貨車の実用化があったのです。 1987年の分割民営化によってJR貨物が設立されて以来、超低床貨車の開発が繰り返され、その実用化は悲願といっても差し障りのないことといえるでしょう。そして、超低床貨車が実用化されれば、コンテナ輸送を劇的に変えるとさえ言われていました。 筆者が入社した1990年代初め頃はコキ70が、しばらくしてコキ71が開発され、退職して間もな…