園池公毅氏の植物の形には意味があるを読んだ。この本はタイトルそのままで、植物の形態がなぜそのようになっているのかを思考実験で考えてみようという本だ。 葉が平らで、表が緑、裏が白い理由 植物の葉というのは大体平らで、表は濃い緑色、裏はうっすら薄い緑色になっていることが多い。平らになっているのは単純にその方が太陽の光を受けやすいからだろう。サボテンは突き出ているとげのような部分が葉なので、平らではない。サボテンは茎の部分が緑色で、実はそこで光合成をおこなっている。サボテンの中には球形の物もあり、全く平らでないものもある。光合成は太陽光、二酸化炭素、水が必要だが、サボテンが生えているようなところは水…