園部晃三氏の賭博常習者を読んだ。この小説は北上ラジオの第39回で紹介されていた。ギャンブルに取りつかれた人間たちを描く自伝的長編小説『賭博常習者』園部晃三(講談社)を読むべし!【北上ラジオ#39】 - YouTubeタイトルがそのものずばりなのだが、この本でいうところの賭博は競馬だ。本書の主人公のコウスケは一族が博労で、叔父が牧場を営んでいて、競走馬も飼育していた。子供のころから叔父の牧場に出入りし、厩務員のアルバイトのようなことをしたり、競馬場で馬券を買うようなことをしていた。しっかりとした将来の希望も意欲もなく公立高校を受験させられたので、答案を白紙で提出し、受験を放棄した。そうしたら、親…