明治43年(1910年) 12月19日午前。 東京・代々木の「代々木練兵場」 (現;代々木公園)にできた黒山の人だかり。 集まった多くの人々は「その瞬間」を いまか、いまかと待ち望んでいた。 人々が息をのみ、じっと見つめるその先には フランス製のアンリ・ファルマン複葉機に 搭乗した、徳川好敏大尉。 ▶︎ 徳川好敏(1884-1963) 出 典;Wikipedia 御三卿・清水徳川家第8代当主。航空界の先人 そしてドイツ製のグラーデ単葉機に 乗り込み、着々と飛行準備を進める 日野熊蔵大尉。 ▶︎ 日野熊蔵(1878-1946) 出 典;Wikipedia 陸軍軍人で発明家。日本航空界黎明期のパイ…