こういうタイトルを掲げただけで、不謹慎と言われるような日が来たら恐ろしい。昔から楽しく使っていた表現が、不自由になることが近年多いが、悪いのはその言葉ではなく、その言葉が表す対象でもなく、それを使う人間の悪意、またはそれを疑う者が偏狭であるためであることが多い。大半の差別用語が、そうでしょう。今回からしばらく、改正草案の第25条の3に付き合う。 【改正草案】(在外国民の保護) 第二十五条の三 国は、国外において緊急事態が生じたときは、在外国民の保護に努めなければならない。 私が初めてこれを読んだときの感想は、「有無を言わさず、『駆け付け警護』を合憲しようとする荒業か?」というものだった。だが、…