原子核物理学の研究で有名なエンリコ・フェルミが、宇宙人がいる確かな証拠がないことに関して「みんなどこにいるんだ?」とつぶやいたと言われています。文明が恒星間を航行できる技術に到達すれば、数百万年という比較的短い時間(宇宙の年齢138億年に比べたら)で天の川銀河の隅から隅に行き渡れるはずなのに、そうなってはいないのはなぜか。どこで考え違いをしているのか、ということでフェルミのパラドックスと呼ばれるようになりました。実に多くの仮定をした上で成立するパラドックスなので、まず、仮定を並べましょう。 生命が発生してもおかしくない惑星が十分ある。これは最近の観測で仮定ではなく事実となりました。 実際に生命…