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型式証明

(一般)
かたしきしょうめい

[英] Type certificate
型式証明とは、新たに製造される民間航空機を対象としたもので、機体の設計が安全性基準に適合することを国が審査・確認する制度。同一型式に対して一度だけ行われる。
型式証明は機体の設計・製造国が第一義的な審査責任を担い、日本の場合には、国土交通省が審査を行う*1。日本の型式証明審査の基準項目は米国のFAA(連邦航空局)が定めた規定に倣っており、FAAは証明の方法に関する大量のガイドラインを公表しているが、必ずしもすべて事細かく証明の仕方を明記しているわけではないため、必ずしも各国で検査項目・基準が同じというわけではない。
審査項目は、「飛行」「強度」「設計・構造」「動力装置」「装備」などに分かれ、分野ごとに細かな必要条件が規定されている。全分野の要件を足すと400項目ぐらいあるが、1つでも満たせなければ認証は下りない。
基本は解析や試験のデータによる証明で、機体メーカーは集めた膨大なデータを使って、各基準への適合性をみずから客観的に証明する必要がある。そうした提出資料を当局側が1つ1つチェックして審査する。
なお、航空機体を輸出する場合には、輸出先の国でも別途、型式証明を得る必要がある。その場合、輸入国の航空当局が設計・製造国の審査をもとに必要性に応じて検査を実施して、認証の判断を下すことになっている。
なお、型式証明を受けた型式の航空機については、耐空証明検査を行う場合、その設計、および製造過程についての検査の一部を省略することができる*2

*1:航空法第12条

*2:航空法第10条第5項

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