3.5 RAW少女のめざめ(2018)やぼくのエリ(2008)を思わせる。世間から隠れ、人と違う体質に葛藤している。人食はしたいが非道はしたくない。 とてもそういうものを描いているとは思えない語り口でもっていく。同情しにくいが人食をとったら自分探しのロードムービーになっていた。 マレン役テイラーラッセルはジェナオルテガに似ていた。サリー(ライランス)やリー(シャラメ)と道連れになったり離反したり、人食と自分の出自に納得のいく答えを見つけようとする。思春期らしく乱れる心象が描かれ、なぜこれが食人ネタのホラーになっているのか不可解なほどの逃避と恋愛と青春のドラマになっている。 ふたりの無頓着な気配…