気づくまでは気づけないこと。一、水指について。 もうずいぶん前になりますが、気づくまでは気づけないことがあるということを、自分へのいましめとともに肝に銘じたことがあります。これは、お点前のお稽古手順などと違い、とりたてて教えられるものではないだけに、自らが気づかなければ気づけないのです。 今日は、水指について書いてみたいとおもいます。 運びの点前のときは、たいていは土ものの水指を使います。 お棚の地板のあるものには、土ものでも染め付けなどの磁気でもどちらの水指でも使われます。 絶対そうしなくては、というわけではないかと思いますが、そう思って、「同門」の「稽古場の歳時」道具組の水指を拝見すると、…