1944年生まれ。兵庫県出身。SF作家。高校時代から同人誌へ積極的に寄稿しており、1970年に短篇「イカロスの翼」でプロの作家としてデビューする。いかにも理系出身らしい、該博な科学的知識にもとづいたハードSFを得意とする。代表作に『太陽風交点』(第1回日本SF大賞受賞作)、『バビロニア・ウェーブ』などがある。また熱心なジャズファン、落語ファンとしても知られている。
遺跡の声 75点2022年1月19日~1月22日にかけて読了著者:堀晃発行元:東京創元社 オミクロン株が猛威を振るっている。コロナが流行ると、近所のTSUTAYAが混雑する。そういう時は映画ではなく小説に一時退避する。それも、昔読んで手ごたえのあったもの、かつ、今という時代にフィットする作品が良い。というわけで本作を本棚からサルベージ。 あらすじ 銀河の辺境、ペルセウスの腕の先端部で滅亡した文明の遺跡を調査する私に、太陽風事故で死亡したかつての婚約者オリビアの頭脳が転写された観測システムを訪れるようにとの指令が入る。その途上で、私は宇宙を漂流する謎のソーラーセイル状のものと遭遇し・・・ ポジテ…