前々記事にて日本国の始まりの手がかりとなるヒコホホデミは紀元前660年頃に生まれた人物ではないかと考察した。今回はヒコホホデミとされる山幸彦(ヤマサチヒコ)と海幸彦(ウミサチヒコ)のエピソードを紹介する。次の流れで紹介していく。 ・山幸彦と海幸彦を通して描かれる神話・山幸彦と海幸彦・塩椎神(しおつちのかみ)・ホオリと豊玉媛の侍女・豊玉媛とホオリの出会い・海神とホオリ・ホオリの深いため息・綿津見国の魚たち・綿津見の助言・綿津見とワニ・考察~山幸彦と海幸彦の文章構造~ ■山幸彦と海幸彦を通して描かれる神話天孫族と隼人族との闘争が神話として描かれているという。 山幸彦は火遠理命(ホヲリノミコト)ある…