#1.ひこうき雲('73) 井上陽水、吉田拓郎、かぐや姫……。先行するも少しばて気味のフォークの大御所たちを、70年代に入り第4コーナーの前が開くと同時に、キャラメル・ママにのった荒井由実が最後尾から大外をまくって独走し、音楽におけるゼロ→1を示したアルバム。 そしてユーミンが自ら名づけた「4畳半フォーク」は「ひこうき雲」の彼方に「けれど しあわせ」だったねと葬り去られることになる。 ひこうき雲 アーティスト:荒井由実 ユニバーサル ミュージック (e) Amazon 弱冠19歳でこの出来あがったクオリティの高い大人になる前の少女の世界観。いったんは大人たちが持て余したその才能は、ここから半世…