盛夏であり、夏休み真っ最中である。僕らの子供時代は、エアコンはおろか扇風機もない教室で座っているよりは、小川でカエルを追いかけたりプールで泳いでいる方が過ごしやすいので、夏休みになるとほっとしたものだ。熱い味噌汁が出てくる給食よりも、前の畑から採ってきたトウモロコシをゆでてもらって2本も食べればOK。昼寝をしてから、また遊びに出ていく日々だった。 ところが今は、少し様相が違う。夏休みには給食がないので、ランチを十分に用意できない困窮家庭が増えているらしい。「キッズドア」という教育・児童福祉系のNPOの調査(*1)では、小中学生を持つ家庭のうち、 ・夏休み廃止をのぞむ 13% ・同短縮をのぞむ …