映画『獣手』(2024年、夏目大一朗監督)を観た。 その日暮らしの修(福谷孝宏)の前に、兄貴分の乾(川瀬陽太)が現れる。乾は修と関係のある小雪(和田光沙)を呼び出して凌辱した。乾に強盗を強要され、左手を失い瀕死の状態になった修は闇医者(夏目大一朗)の手で一命をとりとめるのだが…… 『寄生獣』や『鉄男』みたいなバカバカしさと勢いがあって面白かった。愛する人が怪物化するのは『へんげ』、失った腕に別なものを移植するのはライダーマンみたいだった。 前半と後半とでは予算と脚本家の都合で別のテイストになっていたが、何とか軟着陸していたと、思う。何と言っても小雪役の和田光沙に尽きる。いつものケレン味は抑えて…