2月2日㈮。晴れ。 「新宿シネマカリテ」へ、コルム・バレード監督『コット、はじまりの夏』を見にいく。 ★ 早めに着いたので、新宿駅構内の「カレー&コーヒー」ショップで、1時間くらい読書。夏目漱石の『それから』(青空文庫)を読了。 10代後半に読んだときは、職業をもたず、月々父からもらうお金で、毎日本を読んだり、芝居や音楽会にいったりする代助の「遊民生活」に憧れた。 あいにくわたしの家はそんな裕福な家ではなかったが、憧れは憧れとして、わたしの隠居願望を決定してしまった。職業に何かを期待する、という気持ちをやめてしまった。 もうひとつ、三千代をめぐる代助と平岡の恋愛に注目した。 代助は、かつて自分…