「夏風邪」とまとめて呼ばれる感染症は、エンテロウイルス、コクサッキーウイルス、アデノウイルスに感染した場合に、風邪様症状がみられることからこのように呼ばれている。丁度これからの季節、6月末から夏にかけて流行する。 コメ粒ほどの小さな水ぶくれ(水泡)が手、足、口にできる手足口病、また同じような水ぶくれが口の中の上あごの奥の粘膜にできるヘルパンギーナという感染症がある。 どちらも、エンテロウイルスや、これに類似のコクサッキーウイルスに感染することが原因である。発熱を伴うことが多いが、それほどの重症になることは少ない。インフルエンザのように、毎年流行する感染症ではなく、数年ごとに流行する傾向がある。…