在宅勤務を17:30に一旦切り上げて、オールドレンズを装着したカメラをぶら下げ、近所の川沿いの桜を見物に行く。写真の山桜と、対岸には10本ほどのソメイヨシノや枝垂れ桜などが並んでいる。ライトアップされるわけでもなく、屋台が立つわけでもなく、夕方の犬の散歩の人たちやジョギングおじさんがときどき通るだけだ。この山桜の花は真白で小さく、まるでスズランの花が桜になったように見えた。日が落ちて、だんだんあたりが暗くなる。最初に暗くなった川の流れの方からギャァと、姿が見えない鳥が大声で鳴いた。昨日までの雨で人が踏み固めた細い路はまだ柔らかい。花を付けている桜のほかは、まだ新緑を開いていない木々が多い。そん…