画像出典:ナモン 夕食を妻が作っている。良い匂いも漂ってくる。 お、今夜は焼き魚か。サンマならいいぞ、ホカホカご飯と食べたらさぞうまかろう。その前にビールが飲めたら最高だろう。 しかし、それをわたしは待てないのである。 それで、妻の背後の食器棚の戸を引いて棚の中を見て、お菓子をゴソゴソと探る。そして取り出す。それを横目にして妻が諫める。 『ちょっと、もう少しで食事だというのに。お菓子はないやろ?』 その指摘は、尤もであるけれど料理が食卓に並ぶまで、それが案外と長く感ぜられる。そう、数時間後くらいに感じてしまう。そこで、叱られながらも、何ぞなか継ぎとして美味し今を凌ぐによいお菓子はないかいな? …