駄菓子屋というものは日本だけのものかと思っていたが、スペインにも似たようなものが存在する。何を持って日本だけの風景だと思い込んでいたのかはわからないが、スペインでも子供が小銭を握りしめて駄菓子を買うという事を知った時はなんだか妙に親近感が沸いた。 スペインでは駄菓子屋のことを「チュチェリア」と呼ぶ。何とも可愛い言葉の響き。 量り売りされているのは色とりどりのゴロシーナと呼ばれるグミみたいな甘くて弾力のあるお菓子。ちょっと酸っぱいやつとか、なぜか目玉焼きの形をしたやつとか、砂糖をまぶして平べったいひも状になったやつとか、なかなか表現に困る代物ばかりだ。 だいたい子供が喜ぶ食べ物というものは合成着…