とにかく分厚い。とてつもなく長い。だけど河出書房の本だしきっと面白いだろうと思って手にとった。 結果的にはすごくおもしろかった。 何がって、聖書の世界観を知っている人にはおなじみの蛇の話。それと、中世のキリスト教やエストニア地方にキリスト教が伝播し始めた時代の土地の様子というのが多少は大げさかもしれないけれど「そういう感じだったのかも」と思わせてくれる感じで描かれていた。 キリストそのものの教えよりも、キリスト教として宗教としての規範とか権威とかそういったものを振りかざす様子というのは現代も含めてあると思うし、そうすればするほど本来の教えから遠ざかっているのになということも感じた。 アダムとエ…