分断する世界の線が消えている 踊っている大地みんな 走りたがっていた天使たちのパレード後に ちりぢりの笑い失われた大気みんな 覚えたがっていた悲しみということ宙ぶらりんということ涙は炎ということ 月あかりにむしばまれた廃墟の庭にサラサラと時がみちる何のための力なのか わからないけれど 僕たちは急いでいたたとえ今日でなくてもそれは明日かもしれない ―「これもすべて同じ一日」銀色夏生 悲しいことが起きているわけではない。洗い流すことが増えただけで 中高のキャンパスも虚構じみていたが、京都は街全体が虚構みたいだ。 小学校低学年頃までは中国語の単語を日本語でどう表現するのか分からなかったのに、今ではも…