先日大阪歴史博物館の特集展示「ーわたしが難波橋のライオン像をつくりました!!ーなにわの彫刻家・天岡均一没後100年記念展」(7月8日まで)を観覧。《金剛力士像》(明治44年)のキャプションに注目した。 (略)均一の俳友で尼崎市立図書館員であった永尾宋斤(利三郎)に拠ると、晩年に至るまで仏像の調査研究や鑑定に取り組んでいたようである。 そんな図書館員がいたのかと調べると、羽間美智子『宋斤:永尾利三郎と尼崎』(神戸新聞総合出版センター、令和3年6月)という本があったので借りてきた。大正8年9月から尼崎市立図書館開設の事務を担当、大正15年1月俳句結社早春社を興し、同年2月俳誌『早春』を創刊。一方、…