マルクス・ポルキウス・カトー・ケンソリウス(Marcus Porcius Cato Censorius、紀元前234年〜紀元前149年)
古代ローマの政治家兼軍人兼雄弁家兼ラテン文学者
監察官の方のカトー。小カトー(ウティカのカトー)と区別する都合上「大カトー」と呼ばれるが親子ではない。
イメージとしては、常に「祖先の遺風」を守ろうとする頭の固い頑固な農本主義者の爺さん*1。質素勤勉を旨とし、世の流行に逆らう。ギリシャ文化に染まって金遣いの荒いスキピオと好対照*2。
軍人としても有能、雄弁でもあり、著書の「起源論*3」は最初のラテン語散文の史書であり、ローマ民族意識の高揚を図っていたとされる。
どんな演説でも、最後はかならず「ところで、カルタゴは滅ぼされねばならない」と締めくくることで第三次ポエニ戦争を引き起こすことに成功したとされる。