ガマの油 関東の名峰といえば筑波山ですよね。古くは万葉集にも読まれ、田園風景の中に独立峰のようにたたずむその姿は太古の時代から常陸の国に暮らす人々に親しまれてきました。小学校の低学年、遠足で登った人生初めての山でした。 私が入学した小学校では筑波山の遠足が定例行事でした。近所の年上の悪ガキたちは筑波山で買ったというガマガエルのマスコットを皆んな持っていて、それを見せびらかし私はとても羨ましく感じたのでした。普段はお小遣いも貰えない田舎の貧乏な子どもたちです。特別に遠足だからといって貰った小銭で買ってきた手のひらの乗る小さなマスコットでした。私もこれが欲しくて筑波山の遠足が楽しみで仕方なかったの…