大塩平八郎の乱(おおしおへいはちろうのらん)
1837年、大阪の町与力であった大塩平八郎と門弟らが起こした江戸幕府に対する民乱。天保の大飢饉に際して、貧民の窮乏を訴え、大阪町奉行所に救済を請うたが容れられず、また適切な手を打たない町奉行所や遊楽にふける豪商をみて幕政を批判し、大坂で(救民)の旗を立て蜂起。幕府によってすぐに鎮圧されたが、その後越後での生田万の乱などの民乱が続発、天保の改革促す結果となった。
梅田の証券会社に行く道すがら、門扉が開いていましたので帰りに見学がてら立ち寄って見ました。 「旧造幣寮鋳造所」として1871年竣工、設計は「泉布観」と同じくトーマス・ウォートルス、1927年正面玄関の石材は保存し取り壊し、その後1935年保存石材を正面玄関とし「明治天皇記念館」として創建当時の姿に復元され、戦後「桜宮公会堂」と成り現在に至りますが、保存復元された正面玄関だけが国の重要文化財に指定されています。 4月15日、総合結婚式場としてグランドオープンしましたが、まだまだ告知不足の様で開店休業のような状態だそうで、各種パーティや3000円からのランチメニューも用意されていて、グルメ的には結…
御堂筋からお初天神北側を東に少し歩き、新御堂筋の高架ガードをくぐった辺りから大阪市のど真ん中にもかかわらず、お寺が甍を連ねる寺町通りが続きます。 寺町通りをそのまま東に阪神高速の高架ガードをくぐり天神橋筋の少し手前、大塩平八郎の墓所が有ります日蓮宗のお寺「讀誦山 成正寺」。 増長院日秀の開山で1604年に建立、大塩家は本家が名古屋で身延山直末・大光寺を菩提寺とした縁から同じ身延山直末の成正寺を菩提寺としたそうで、中斎・大塩平八郎と養子・大塩格之助の墓碑が祀られている事で良く知られた寺院です。 大塩平八郎の墓所が有ります、日蓮宗・讀誦山 成正寺。 大塩平八郎と養子・大塩格之助の墓碑。 境内の碑。…
www.youtube.com 左の腕 松本清張 柳家小三治 - Wikipedia 出典あかさたな - YouTube ***その他の松本清張作品朗読 金環食 松本清張 - YouTube 敗戦2年後、北海道利尻島でしか観測できない金環食を巡る、敗戦による新聞紙不足でまだ紙面が2面しかない頃のGHQ占領軍の政治経済イデオロギー統制下、日米(その他)の天文学者の金環食の定点観測地点をめぐる相違を報じた1新聞記者の身の上に~そして新聞社の対応は~~。 日中、太陽に月がぴったり重なる数秒の瞬間~キモは金環食の正面に入る利尻島数百メートルの定点を天文学上の計算で特定すること。この定点が日米で数百M相…
物事に名前つけるのってすごいな。 飯食ってて「それ、やめなよ」「よくないよそれ」とかだったのが、「寄せ箸は行儀が悪いぞ」「迷い箸はいけません」に変わるんだよ。すごいね。 事件当時は「うわー燃やされたーあやつめー」だったのが、誰かが命名した瞬間に「本能寺の変」に変わるんだぜ。うひょー。そうなると、いつ誰がどのようにして「大塩平八郎の乱」って命名したのか、気になってくるよね。会議とかで決めるのかな。 それでいくとGAFAは非常にダサい。日本語圏の感覚だけかもしれんけど。AAFGでいいじゃん。I hava a Apple.アー、AAFG、っつって。 おいふざけんなよ「パパパパパウワードドン」とか言っ…
二宮尊徳の農村再興実践とその思想 二宮尊徳の生い立ちと思想の特徴 二宮尊徳は、江戸の末期に生きた荒廃する農村再建を分度・推譲、至誠・勤労、一円融合の理念の基で、小田原藩主の大久保忠真や幕府老中の水野忠邦の命の庇護で実践したのです。しかし、実際の実践過程では、辞職願を出すほど、周りからのいやがらせなどの多くの困難を伴ったものであった。 藩主から命を受けた小田原藩の分家である桜町領の三ケ村の尊徳の農村再建は、1822年からはじまったものです。約10年の年月をかけて、1837年の引き渡しで終わるのです。 そして、1838年に小田原藩一円の仕法が命ぜられますが、1846年に報徳仕法は中止となります。そ…
将軍の世紀 上巻パクス・トクガワナを築いた家康の戦略から遊王・家斉の爛熟まで山内昌之文藝春秋2023年4月30日 第1刷発行 昨日の続き。 目次 序章 関ヶ原 第1章 家康・秀忠 第2章 家光第3章 家綱 第4章 綱吉第5章 家宣・家継第6章 吉宗第7章 家重・家治第8章 家斉 なるほどとスッキリしたことや、目からウロコだったこと、他の世界史の言葉からの引用などを覚書。 ・家康は、かなりずるい手を使って豊臣家を滅ぼし、かつ朝廷の力をよわめるべく、後陽成天皇の譲位のタイミングを伸ばしに伸ばした。 ・家光は、とんでもない暴君でもあった。周りの人が忖度しまくって何も言わなくなってしまう。 ・紀元前7…
将軍の世紀 上巻パ久ス・トクガワナを築いた家康の戦略から遊王・家斉の爛熟まで山内昌之文藝春秋2023年4月30日 第1刷発行 銀座の教文館のちらし「おすすめ本9月」で、紹介されていた本。2023年6月24日には、日経新聞書評でも紹介されていたらしい。新聞書評では、 ”ありそうでなかった徳川通史である。江戸時代は専門の細分化が著しく、通史は不可能かと思われたが、中東史の専門家であり中国史やヨーロッパ史にも詳しい著者はパクス・トクガワナの生みの親・徳川家康に強くひかれるがゆえに敢(あ)えてこの難業に挑戦した。”とあった。 気になったので、図書館で予約してみた。割とすぐに順番が回ってきた。が、本を見…
沖縄UberEats配達員TKです。 ちょっと興味あってX(旧Twitter)で沖縄の配達員にアンケートをとってみました。 ■アンケート結果 正直、沖縄だけと限定していますが、実際は沖縄の配達員さん以外もポチッとされているようですが、そこはまあ仕方がないです。 結果はこの通り↓ 【沖縄限定】インボイス課税事業者登録した?してない?本業・兼業・副業それぞれ沖縄フードデリバリー戦士の皆さんにお伺いです。— TK @GIG沖縄/ UberEats🐸+Wolt🦌配達員 (@gig_okinawa) 2023年10月2日 インボイス登録結果 と言う具合で56票頂き、その半数以上約7割弱がインボイス課税事…
▼冒険の書 AI時代のアンラーニング/孫泰蔵 ▼Google Workspaceではじめるノーコード開発[活用]入門 AppSheetによる現場で使えるアプリ開発と自動化/守屋利之、辻浩一、宮井拓也 ▼大塩平八郎の乱 幕府を震撼させた武装蜂起の真相(中公新書)/藪田貫 ▼街とその不確かな壁/村上春樹 この春から、『街と、~』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を順番に再読して、そして今作を読むつもりだった。でも今作は、ぼくにとって、読み進めるのにかなりのパワーを要する物語だった。第二部の終結部に入ったときは、ついに永遠の時に戻ってきた…!と、どきどきしながら読んでいたのだけど、第三…
まず、故みなもと太郎の「風雲児たち」最終巻の出版予定は、いったいいつなんだ、ということを最初に問いたい。 風雲児たち最終巻はいつなんだ とはいえ、じっくり待って、いろいろな資料なども集めて刊行してくれ、という思いはある…ステイステイ。 そこで本題へ。 幕末最終巻がまだなら、過去の既刊を読むべし、なのだが、以前、こんなふうなことをかいた。 その中でも、是非読んで欲しいのが20巻「平八郎挙兵す」である。「大塩平八郎の乱」は今の教科書では数行で終わるのだろうが、その男がいかに勇敢であったか、いかに自らを律すること大であったか、いかに信念に忠実であったか。さまざまな些事を丹念に拾いつつ、事件と人物の全…
【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月18日 経営士と中小企業診断士の違い 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。 【 注 】 日記の発信は、1…
文藝春秋の「蓋棺録」を毎月読んでいる。棺桶の蓋を閉めるという意味の言葉だが、生涯を終えた直後という感じがあり、厳粛な気持ちになる。似たような言葉に、墓碑銘、エピタフ、追悼、弔辞などの言い方もあるが、蓋棺録という命名は秀逸だ。 エピタフ(墓碑銘)は、墓の上に死者の生前の功績をたたえて墓石に、詩の形式で刻まれる。すぐれた詩人は生前に自分のエピタフを準備していた。BC3000年から古代エジプトであった風習。 文藝春秋2023年9月号[雑誌] 作者:藤原正彦,船橋洋一,塩野七生,西川美和,保坂正康,佐藤優,鹿島茂,清武英利,京極夏彦,内館牧子 文藝春秋 Amazon 以下、2023年の「蓋棺録」から。…
コミック版 日本の歴史65 幕末・維新人物伝 木戸孝允水谷俊樹 原作中島健志 作画ポプラ社2018年8月 第一刷 小学館の『学習まんが人物館 木戸孝允』に続いて、ポプラ社のこちらも。同じ人物を描いていても、微妙にニュアンスの違いがあったりするのが面白い。本書も、一時間もかからずにあっという間に読める。これは、楽しい。 megureca.hatenablog.com 本書での木戸孝允(桂小五郎)の説明は、”長州藩士。 吉田松陰と交流し、その思想に影響を受け日本を一つにしようと考える。藩の中心人物となり、やがて坂本龍馬の仲介で西郷隆盛率いる薩摩藩と薩長同盟を結び、協力して倒幕を成し遂げる。明治新政…
【 くすりの道修町資料館 】 所在地: 大阪市中央区道修町2-1-8 社務所ビル3F 入館料: 無 料 休館日: 日曜、祝祭日、盆休み(8/11~16) 年末年始(12/28~1/4) 公式HPはこちら https://www.sinnosan.jp/kusuri/#a4 ❝神農さん❞の愛称で親しまれている少彦名神社の地は、薬種中買仲間の寄合所であっ たことから、約300年前からの文書が保存され、大塩平八郎の乱、大阪大空襲などの 災禍からも免れ、現在まで伝わっています。 平成9年(1997)、道修町に関する諸資料を町全体で保存し、広く公開すること を目的に「くすりの道修町資料館」は開館しました…
Book Review 32-1心理 #悪意の科学 『#悪意の科学(SPITE and the Upside of Your Dark Side)』(サイモン・マッカーシー⁼ジョーンズ著)を読んでみた。著者はダブリン大学トリニティ・カレッジの臨床心理学と神経心理学の准教授。幻覚症状研究の世界的権威。本書は「悪意」について考察した本である。 結論を先に言うと、悪意とは人類が発展させてきた「諸刃の剣」である。たとえば、悪意的行為が予防的に行われることで、実は集団全体の公平性が高まり、それぞれの個体の優位が保たれる場合があるという。 本書は、「最後通牒ゲーム」と「独裁者ゲーム」という心理実験の結果に…
Book Review 16-8 人物 #大塩平八郎 『#浪華燃ゆ』(伊東潤著)を読んでみた。伊東潤は、日本の歴史小説作家・ノンフィクション作家。日本推理作家協会会員。時代小説の文学賞を様々受賞している。 大塩平八郎とは何者か。江戸時代の儒学者(陽明学)で大坂町奉行与力。汚職を嫌い、不正を次々と暴いた。一方で一部の者からは「水清くして魚棲まず」と嫌悪されてもいた。平八郎は疝気とうつ病もちでもあった。彼を知る者は「畳の上では死ねない人」という印象を抱いたという。 大塩は陽明学の「心即理」、「知行合一」、「致良知」を根本思想に共鳴し『心太虚に帰す』で世直しを目指す。人は太虚(「気」の根源的な状態)…
【 少彦名神社 】 所在地: 大阪市中央区道修町2-1-8 公式HPはこちら https://www.sinnosan.jp/ 安永9年(1780)10月、薬種中買仲間の団体組織である伊勢講が、薬の安全と 薬業の繁栄を祈願して、京都・五條天神社より少彦名命の分霊を道修町の仲間会所に勧 請し、それ以前に祀ってあった神農炎帝とともに祀ったことに始まる。 天保8年(1837)、大塩平八郎の乱で仲間会所が焼失すると、天保11年(18 40)、祠堂を設けて祭神を遷座した。 明治39年(1906)、大阪府より近隣の神社に祭神を合祀するか、独立した神社 として継続させるか判断を求める旨の訓令を受け、独立した…