伊丹市立美術館などが統合されてできた伊丹ミュージアムへ、先日行ってきた。「小牧源太郎 生きとし生けるもの」展である。なお、会期は終了しています。SF的な作品の「初期シュルレアリスム的時代」はもちろん、川勝政太郎の史跡・美術同攷会に参加したり、天野俊一の仏教美術文様図を模写し作品にとりいれた「仏画的時代」や戦後の稲荷神、オシラ神、道祖神などを取り込んだ「土俗信仰的時代」の作品も注目すべきものであった。ここで、小牧が昭和23年6月から26年12月まで東京精神分析学研究所の京都分室主任だったことを知った。 江戸川乱歩が大槻憲二主宰の同研究所の所員だったことは、「大槻憲二の東京精神分析学研究所 - 神…