3月2日、観世能楽堂へ、「大槻文蔵裕一の会 東京公演」を観に行ってきました。-復曲能「碁」尼&空蝉の霊が文蔵さま、軒端ノ萩の霊が大槻裕一くん、旅僧が宝生欣哉さん、所ノ者が野村太一郎くん、笛が松田弘之さん、小鼓が観世新九郎さん、大鼓が広忠さん。利休鼠色の袴。-空蝉の佇まいが美しい。面も、ろうたけた人妻の風情で魅力的です。-碁石を交互に打っていく場面は、打つテンポが徐々にスピードアップしてゆき、フェンシングの試合のよう。-空蝉が衣を残して逃れる場面は、残された衣がカサッとしたした質感で、中身に空洞があるように見えて、ほんとに抜け殻っぽい。-この衣が、刺繍多めエリアと刺繍少なめエリアのメリハリがある…